来年の売上に係る仕入。今年の経費になっちゃいます?

こんばんわ。税理士の細川ひろみです。

来年の売上にかかる仕入、今年中に支払いを済ませたら今年の経費になっちゃいます?

 

1 来年の売上に係る仕入で支払も済ませた場合

2 利益操作につながる?

3 まとめ

 

1 来年の売上に係る仕入で支払も済ませた場合

来年の売上のための材料を今年中に仕入れて、支払いをすると、今年の損益は少なく計上されます。

売上を計上していないのに、費用だけ計上することになるからです。

でも、本来ならば売上と仕入れは紐づくはずですので、そんな風になってしまってはいけないのです。

そこで、在庫を計上するという方法があります。

在庫は貸借対照表科目(商品)ですので、損益には影響しません。

来年の売上のために仕入れたものがいくら位あるのかを一覧表にして、つまり在庫管理をすることによって仕入から商品に振り替えます。

そうすれば、売上から引く仕入は少なくなり、結果として今年の適切な利益を計算することが出来ます。

今の説明を仕訳で書いてみると、

商品を仕入れる :仕入 100 / 現金 100

在庫を計上   :商品  30 / 仕入れ 30

こうすることによって、仕入れは100ではなくなり70となります。

来年の期首に在庫を計上したときと反対の仕訳

仕入れ 30 / 商品 30

をすれば、売り上げたときに仕入を計上することになります。

 

2 利益操作

よく、粉飾決算で話題になるのが、この在庫の計上です。

在庫をいじることによって、利益操作が出来てしまうようなところがあるからです。

きちんと損益を把握したいなら、毎月棚卸をして、売上と費用の計上時期を一致するように計上していく必要があります。

実際に毎月棚卸をして、適切な損益を求めている方もいらっしゃいます。(素晴らしい!!)

1年間の適切な損益を求めるために、棚卸資産の計上はしっかり(棚卸表をつくるなど)して

おけば、利益操作でもなんでもなく、適切な処理をしていることになります。

 

3 まとめ

個人事業主の方は、あと数日で今年の売上と利益が確定しますね。

自分がどのくらい売り上げたのか、利益が出たのかを大雑把にでも把握できると思います。

そのうえで、来期の目標を立ててみてください。

利益(個人事業者の場合はこれが所得になります)がいくらあったらいいのか。

そのためにはいくら売り上げればいいのか。

お正月は来年の目標を立てるのにいい期間になります。

実績をベースに来期の目標を立ててみてはいかがでしょうか。

 

 

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